「角屋の町家」にある木をよく見てみると、
小さな花がたくさん咲き始めていました。
初夏に咲くこちらのお花。
瑞々しい葉の色によくなじむ、白から薄紫色の爽やかな花です。

写真　：　角屋の町家　吊花（つりばな）

新生活を始めた人も多いこの季節。

梅の木も実をつけ始め、新しい装いです。

手に取ると、ふわふわと気持ちの良い肌触り。

春の陽がとても似合っていました。

 

写真：梅の実

苔の上にスミレの花が顔を出しました。
「菫色（すみれいろ）」という色名がありますが、
確かに紫色とは全く違った深い色合いをしています。

写真　：　路地　スミレ

前庭の町家にドウダンツツジが咲いています。
秋には全身の葉を目の覚めるような朱色に染めていましたが、
春にはスズランに似た爽やかな花を咲かせます。
四季の豊かさをその身ひとつで教えてくれる花です。

写真　：　前庭の町家　灯台躑躅

庭に花々があふれ出し、客室書類のこのページを見る機会が増えました。
咲いている姿を眺めるだけでも楽しいですが、
名前やそこに込められた意味を考えるのも楽しい時間です。

写真　：　客室書類　庭のページ